Daisuke Matsuzaki

画家 松崎大輔のブログ

NO WAR 0305

(2022年3月8日にNoteに書いた記事です)

先日勃発したロシアによるウクライナへの戦争に対して、バンド「GEZAN」が主催する反戦集会「NO WAR 0305」にプラカードデザインに参加しました。

連日報道される悲惨な状況に何かできないと悶々としていて、そのタイミングでのイベントだったので応募しました。

イベントは新宿南口の野外で行われ、コロナ禍の懸念はもちろんあったのですが、多くの人が殺される戦争に対しては有無を言わさず反対すべきだと思いました。

こういった正論を掲げることで冷笑されたり、売名行為だなどの仕打ちも受けますが、もうそう言ってられる状況ではないです。そしてこの状況に乗じて日本の政治家までも武器を持てだとか、核武装すべきだなどと言い出したのが本当に許せないです。

そして戦争でいつも犠牲になるのが、罪のない庶民、社会的に弱い人たち、人生の希望を奪われてしまう若者たちです。

イベントはGEZANをはじめとする多くのミュージシャン、特に3.11の頃から原発問題に声を上げていた人も多く参加しており、僕が参加しようと決定打になったのもこういった人たちがいたからです。

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コロナ禍でずっとライブらしいライブを見れなかったので、久しぶりに間近でミュージシャンを見れたのと、彼らの真摯なメッセージにはとても心を打たれました。

そして気を付けないといけないのが、彼らが救世主のように何とかしてくれると考えるのではなく、自分が声を上げてまず自分が何をできるかを考えること。

人類が起こした戦争、そして社会に渦巻く憎悪や分断に対する答えはもしかしたら無いのかもしれませんが、その答えの無い問題に向き合っていく、思う存分モヤモヤしながら考えることに意味があると思います。

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会場には数名ですが、僕が描いたプラカードを使ってくれている人もいました。みんなきっと同じようにもどかしさを感じながら、あの場にいたのをとても感じました。

とにかくウクライナでの戦禍が早く終わること、これ以上被害者が出ないこと、ロシア国内での混乱も収まること、そして日本がもう二度と戦争に起こさないように、一人の声は無力じゃないことを信じたいです。

とにかくこの社会にいると「それをやっても意味がない」「お前には力がない」「いいから黙れ」「お前なんかに何ができる」「いい年して何やってる」などと、個人を無力化させる圧力や嫌がらせに襲われます。

しかしそういった言葉は権力で民衆を支配したい側の呪いであり、民衆の連帯を恐れているからばら撒かれている言葉なのです。どんなに小さくても弱くても、個人には力がある、それが連帯すれば社会を変える力になる、そう思ってます。

きっとみんな何か思うことがあったり、言葉にできないもどかしさがあってあの場に来ていたはずです。この小さな一つ一つの思いがどうか報われてほしいです。

イベント詳細、寄付先について➡️ https://gezan.net/2022/03/2886/

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