Daisuke Matsuzaki

画家 松崎大輔のブログ

つれづれ。

よく生きてきた人生。自分は劣等感の塊だ、自分は弱くて無力だ。それを誤魔化さずに自覚しているだけでもまだマシなのかもしれない。

絵を描いて取り戻した自信もあれば、年を取るにつれて失っていくものもたくさんある。なんで自分はいわゆる普通の生活、普通の働き方や生活が出来ないのか、これは画家をやっていてもかなりのコンプレックスだ。

 

自分がなぜこういう人間なのか、もうかなりの時間向き合ってきた。

 

少し前まではまだ無理して何とかしていたことがだんだん無理がきかなくなってきて、本来の自分にある残された能力だけで生きていかない状況になってきている。

 

色々掘り返していくと、ことごとく親との関係、特に親が自分にどう向き合ってきたかということに行き着く。僕の親は本当に子どもに真っ直ぐに向き合えない、そして感情を受け止めることが出来ない。それは親の親もそうだったのかみしれない。

 

だから僕は我慢するしかなかった、努力するしかなかった、言いたいことがあっても黙るしかなかった。叱られ否定されても一人で耐えるしかなかった。

直接の愛情からのフォローなんて何もしてもらえなかった。親はしているつもりだったかもしれないけど、僕には伝わっていなかった。

 

そんなまま大人になって、社会でも無理を繰り返したら心なんか壊れる。それが治ってまた努力したところで限界が来る。それを繰り返してきた。

 

ただそういう自分だから絵が描けるのも事実、きっとこの自分で無ければあの絵は描けない。この悲しい矛盾。

 

今年は予想しないとんでもない年になってしまって、自分はそんな中本当によく生きてきた。色々トラブルもあったし、それでも何とか乗り切ってきた。

 

そんな自分がこれからどうやって生きていけばいいのか、まだ不安が大きい。正直孤独に耐え続けるのも限界があるし、どこかで突破口を見出したい。それを信じて絵を描く日々。