Daisuke Matsuzaki

画家 松崎大輔のブログ

気づきの日々。

ここ数年、自分の体と心にこれでもかと向き合って、そして画家として活動をしてきて、自分の中で繋がっていくものがある。

 

最近、アーユルヴェーダの本を少しずつ読んでいて、ああこういうことを自分は言語化出来ないもので感じていたのかと、また気づきがあった。

 

アーユルヴェーダ」というのも一つの概念であって、全ては自分の感覚、感じたことこそが答え。

 

気づけば瞑想したり、食べる量を減らしたり、添加物をなるべく取らないようにしたり、化学繊維の洋服を避けたり、何となく土や植物に触れることを生活に取り入れたり、自分の生理的なバイオリズムに従う生活したり、毎日起きたらお湯を沸かして白湯を作ったり、それはいろんな本を参考にして取り入れたものもあれば、何となく自分が無意識に始めたこともある。

 

今年の3月くらいからは身体の「冷え」が気になり始めて、長めの半身浴を始めたり、足が冷えないように靴下を重ねて履いたり、思えば体の冷えに関しては20代に自律神経の病気になった当時から、自分は冷たい飲み物を摂ることを夏でも控えるようにしていた。

 

そして約4年前に絵を描き始めたのも、それまでの人生が何かうまくいかない中で、自分が自分らしく無かったことや、自分らしくなれない環境にいたこと、自分らしくない信条のもとに生きていたこと、何より何か大きなものに逆らって自分が生きていたことにうっすら気づき始めて、「自分を取り戻そう」と決めてから始まったことだった。

 

それから4年弱、自分でも思っても見なかった結果が出ているということは、要するにそういうことなんだともう説明が要らないくらいになっている。もちろんまだまだこの大きな流れのようなものは続いていく気配しかない。

 

そして面白いのが、これは誰かも言っていたけど身体の冷えを取ることによって、自分の身体の奥に押し込めていた悲しみや魂の傷みたいのが炙り出されて、それが現実に表れる。現実に現れてしまうと、それは何も無かったかのように自分の中から消えていく。

 

それがどういう仕組みかは分からないけど、事実として僕の世界に起こっていること。

 

こんなことを経験しながら絵を描いていると、僕の表現するものも本質的なエッセンスがどんどん強くなっていくものが感じる。魂の素の部分が出てくるというか。

 

気づけば自分が好きなものや影響を受けるもの、人は、そんな自分に嘘のない自然な人ばかりになってしまった。上には上がいるから、僕もそんなオーガニック全開な人間になりたい。

 

吉本ばななさんとか、奈良美智さんとか、今は亡き忌野清志郎さんとか、最近では坂口恭平さんとか、芸術も文章も自分の中の自然と繋がっていて、嘘のない真っ直ぐな人が好きだ。

 

自分の中の恐れや悲しみとどう向き合うか、やっとそれらと対峙できる自分になってきた。これは本当に自分の成長だ。

 

そして人間の魂は永遠に成長するのを感じている。こんな混迷の時代だからこそ、本当の意味で強く生きられる人間になりたい。