Daisuke Matsuzaki

画家 松崎大輔のブログ

大切なものを奪われてしまった人たちへ

(2020年3月28日にNoteに書いた記事です。)

少し思いついたので雑記。

子どもの頃に好きだった土地から急に引っ越すことになってしまったり、

大好きな人や友達と急にお別れしなくてはならなくなったり、

自分の気持ちを受け止めて欲しい相手に無視されたり、ひどい言葉を浴びせられて拒絶されたり、

これらの体験って胸の奥に物凄い心の傷となって残るし、大人になってからも何かうまく生きていけないとか、人間関係や恋愛、仕事がうまくいかないとか、かなりの弊害になったりします。

って、僕自身がこういうものを長く背負って生きてきたから言えるんです。

で、もしこれを読んでいる人の中にこういうつらい経験をしている人がいたら、それはあなたは悪くないよと言いたいです。

子ども時の体験、特に10歳くらいまでの体験が人間としての一生の土台を作るものだと思います。

逆を言えば、その頃の自分に人生の物凄いヒントがあったりします。僕だったら10歳くらいから物凄い勢いで絵を描き始めました。

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そして、こういう生きづらさや、自分にしか分からない悲しみを一人で背負って生きるのはとても苦しいことなので、味方になってくれる人を探してください。たくさんの仲間は必要ないので、本当に自分を理解してくれる人を探すこと。

心の傷はどうしても自分を孤独に追いやってしまうので、寂しさから間違った判断をしてしまったり、自暴自棄になったり、寂しさが原因で道を踏み外してしまうこともあります。寂しさから人間は道を間違えます。

ただ、そうなってしまったあなたは何も悪くないのだから、どうして自分が生きるのが辛いのか、生きることがうまくいかないのか、子どもの頃をよくよく思い出してみてください。

きっと、好きなことをやっていたのにそれをバカにされたとか、親から否定されたとか、大好きなものを急に奪われた、大好きな場所から離れないといけなくなったとか、原因があるはずです。

だいたいが親や大人の都合で、子どもの心が深く傷いてしまうのは悲しい事実です。

僕の場合は10歳と中学になる頃の二度の引っ越し、友達がいなくなり自信を失ってしまった時に、親が味方してくれなかったり、お前が悪いと責められたことが、親への不信や恨みになっていたと思います。

子どもにとって親は、生まれて初めて接する社会的な対象なので、そこでの関係につまづくと一生他の人との関係作りでも支障が出てしまいます。

これも僕は嫌というほど経験しました。そこで友達や他者からお前はおかしいと責められてしまうとさらに自信を失ってしまうのが本当につらいです。

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ただ、その頃の子どもの自分って、大人になっても間違いなくあなたの胸の奥で生き続けているので、その時の辛かった感情や寂しかった感情を思い切り感じてみてください。

時間はかかるけど、感情を感じたり、時には嫌だったことを書き出したり、人に話したりすることによって、少しずつ自分の中の解放が起こってきます。

これは怪しいスピリチュアルとかオカルトとかじゃなくて、ちゃんと心理学的に証明されていることです。

僕も100%解決したかと思えば、まだの部分があるけど、やっと客観的に自分が生きづらかった原因や、人間関係がうまく行かなかった原因がよくわかるようになりました。そして自分は何も悪くなかったと。

このことに気づくのにすごく時間がかかったので、僕はかなり人生を遠回りしてしまったけど、もし同じ悩みを抱えている人がいたら何か参考になれたら。

こうやって僕の経験を描き続けることによって、少なからず共感してもらえたり嬉しい感想をたまに頂くので、誰かの力になれたら嬉しいです。

必要な人に届きますように。